ラジオ塔

兼六園には、観光スポットが約30つあり、その中であまり観光客に注目されないマイナースポットが7つある。

今回は、下記7つのマイナースポットの体験記を書きたい。
氷室跡、沈砂池、ラジオ塔、銅像の台座石、松の傷、伯牙断琴の手水鉢、竹根石手水鉢

氷室跡

氷室跡

氷室跡は、冬に積もった雪を保管していた所だ。

地味だが、江戸時代には、藩主など位の高い人物が、氷室の雪を利用していて、とても重要な場所だったのだ。

沈砂地

沈砂池

沈砂池は、辰巳用水から引いた水に付いている砂やゴミなどを取りのぞく池だ。

観光客が素通りするスポットだが、この沈砂池があって初めて、兼六園のキレイな川、曲水が存在しているのだ。

ラジオ塔

ラジオ塔

ラジオ塔は、1933年(昭和8年)に、日本放送協会(NHK)が、公共のラジオ放送をひろめるために設置したものだ。

灯籠型で、なかなか風情あるラジオ塔だ。

銅像の台座石

銅像の台座石

銅像の台座石は、日本武尊銅像(ヤマトタケル像)を支えていた石の台(台座)だ。

こんなバカでかい石が、銅像の下に置いてあるとは、何とも原始的な構造だが、よく崩れないもんだ。

松の傷

松の傷

松の傷は、第二次世界大戦の末期に、日本軍が戦闘機を飛ばすために、油を採取した跡だ。

ちょっと痛々しい姿で、何とも悲しげだ。

伯牙断琴の手水鉢

伯牙断琴の手水鉢

伯牙断琴の手水鉢は、第5代藩主綱紀が、金細工の有名な職人に作らせた手水鉢だ。

お茶の世界では、お茶の前に手水鉢で手を洗い、身を清める。俗世間から自分を切り離すためだ。

お茶の前に、こんな粋な手水鉢で手を洗うとは、何と優雅なのだろう。

竹根石手水鉢

竹根石手水鉢

竹根石手水鉢は、太古のヤシ類の化石で、極めて珍しく、学術的に貴重なものだ。

江戸時代に、加賀の豪商が海外から持ち込んだ、と言われているが、本当ならちょっとびっくりだ。

兼六園のマイナースポットの詳しい情報は、別ページのマイナーなスポットに記載している。

現在取材:
兼六園、2018年10月20日、11月24日、11月25日