氷室跡

氷室跡は、毎年冬に積もった雪を保管していたところです。

当時は、冷蔵庫や冷凍庫がなかったため、冬に積もった雪を氷室に保管し、旧暦6月1日(現在の7月1日)に氷室開きを行い、氷室の雪を保冷や氷として利用していました。

金沢では、7月1日を「氷室の日」と呼び、無病息災を願って、氷室まんじゅうを食べる習慣が残っています。

氷室跡

氷室跡は、現在は池になっていますが、氷室として利用される前は、山崎山と同じく、金沢城の防御としての総構え(お城の外周を石垣や土などで囲むこと)の跡でした。

現在取材:
・兼六園、2018年10月20日、10月26日、10月30日、11月7日、11月24日、11月25日、11月30日、12月1日、2019年1月2日
参考文献:
・能登印刷出版部 「金沢謎解き街歩き」(実業之日本社,2015年)
・村上貢、宇佐美孝 「兼六園」(北國新聞社、2013)