
伯牙断琴の手水鉢は、高さ45センチ、直径85センチの円柱型の手水鉢です。
手水鉢(ちょうずばち)は、「水を入れる器」のことで、神社での参拝やお茶の前などに、身を清めるために使われています。
伯牙断琴の手水鉢は、5代藩主綱紀(つなのり)が、金細工の有名な職人、後藤程乗 (ごとうていじょう)に、作らせたものと言われ、「程乗手水鉢」とも呼ばれます。
伯牙断琴の伯牙(はくが)は、人の名前で、中国の伝統楽器である「古琴(こきん)」の名人でした。
伯牙(はくが)は、演奏をいつも聞いてくれた友人が、亡くなってしまい、それから一切琴を弾かなくなったそうです。
伯牙断琴は、「とてもふかい関係の親友を失った悲しみ」「なれ親しんだ物事や人と決別すること」を意味しています。
現在取材:
・兼六園、2018年10月20日、10月26日、10月30日