鶺鴒島

鶺鴒島は、人生の三大儀式である誕生・結婚・死を表している島で、別名「夫婦島(めおとじま)」とも呼ばれています。

鶺鴒は、鳥(セキレイ)のことで、この鳥が、日本神話の「イザナギ」と「イザナミ」に男女の結合の方法を教えた、という言い伝えからこの名前が付けられています。

鶺鴒島

鶺鴒島は、曲水で囲まれ、鶺鴒島の正面には、「三社」と刻まれた鳥居があり、この鳥居は結界(聖域と俗域を分ける境目)で、鳥居より内側を聖域にしていると言われています。

鶺鴒島の誕生を表す石

鳥居より内側の聖域の場所には、真ん中に歌碑(かひ)があり、右にある石が女性、左にある石が男性を表す陰陽石があり、この陰陽石は「誕生」を表しています。

陰陽石の後ろには、右に雌、左に雄の相生(あいおい)の松が植えられていて、この松は「結婚」を意味しています。

鳥居の右手にある五重塔は、墓のことで「死」を意味しています。

現在取材:
・兼六園、2018年10月20日、10月26日、10月30日
参考文献:
・村上貢、宇佐美孝 「兼六園」(北國新聞社、2013)