
兼六園には、兼六園の顔である「徽軫灯籠(ことじとうろう」をはじめとして、約30のスポットがあります。
兼六園にある約30のスポットのうち、見どころとなる定番スポットは、25あります。
兼六園の見どころである定番の25スポットは、下記のとおりです。
徽軫灯籠、虹橋、霞ヶ池、蓬莱島、唐崎松、眺望台、雁行橋、七福神山、日本武尊像(ヤマトタケル像)、根上松、龍石、鶺鴒島、山崎山、梅園、時雨亭、瓢池、海石塔、翠滝、夕顔亭、栄螺山、獅子巌、虎石、噴水、曲水、辰巳用水
目次
徽軫灯籠(ことじとうろう)
徽軫灯籠は、兼六園の顔であり、最も有名なスポットです。
琴の音を調整する琴柱(ことじ)に似ていることから、この名前が付いており、四季折々の顔を見せてくれるのが特徴です。
虹橋(にじばし)
虹橋は、徽軫灯籠の手前にある橋で、別名「琴橋」と呼ばれ、琴の胴に似た美しい曲線を描いています。
霞ヶ池(かすみがいけ)
霞ヶ池は、園内で最も大きな池で、池の畔には、徽軫灯籠、虹橋、唐崎松などがあり、様々な場所や高さから、美しい景観が見れます。
蓬莱島(ほうらいじま)
蓬莱島は、霞ヶ池に浮かぶ不老不死の島で、亀の形に似てることから、別名で「亀甲島」とも呼ばれ、季節ごとに美しい姿が見れます。
唐崎松(からさきのまつ)
唐崎松は、加賀藩主が、琵琶湖の唐崎松から、タネをとりよせ育てたもので、雄大で美しい姿が特徴です。また、11月に行われる雪吊りは、冬の訪れを表す風物詩です。
眺望台(ちょうぼうだい)
眺望台は、兼六園の中で唯一、園外を眺めるスポットで、兼六園の名前の由来である宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の「眺望」を表すスポットです。
雁行橋(がんこうばし)
雁行橋は、11枚の石が、雁(がん)が列を成して飛んでいる形に見えることから、この名前が付いています。また、別名「亀甲橋」とも呼ばれます。
七福神山(しちふくじんやま)
七福神山は、別名「福寿山(ふくじゅさん)」と呼ばれ、七福神に見立てた7つの自然の石が、配置されているスポットです。
日本武尊像(ヤマトタケル像)
日本武尊像は、1880年(明治13年)に建てられた銅像で、身長が約5.5メートル、重さは約5.5トンあり、西南戦争で亡くなった兵士の慰霊のために作られました。
根上松(ねあがりまつ)
根上松は、第13代藩主斉泰が育てたもので、高さ約15メートル、約40本もの根があり、雄大かつたくましい生命力が特徴です。
龍石(りゅうせき)
龍石は、魔よけの石と言われ、形が龍に似ていることから、この名前が付けられています。
鶺鴒島(せきれいじま)
鶺鴒島は、人生の三大儀式である誕生・結婚・死を表している島で、別名「夫婦島(めおとじま)」とも呼ばれています。
山崎山(やまざきやま)
山崎山は、第2代藩主利常の時に、金沢城防御として作られた総構えの跡と言われています。紅葉シーズンには、美しい紅葉が見れるため、「紅葉山」とも呼ばれます。
梅園(ばいえん)
梅園は、1968年(昭和43年)に、明治百年記念として全国の梅を集めたもので、梅園には、約200本の梅が植えられ、春先には美しい梅が咲き乱れます。
時雨亭(しぐれてい)
時雨亭は、6代藩主吉徳の時代に、別荘だった時雨亭を、2000年(平成12年)に、再建したものです。本格的な抹茶や茶菓子が食べられる休憩処です。
瓢池(ひさごいけ)
瓢池とその周辺は、兼六園で最も古く、以前は、蓮池御亭と呼ばれ、お茶会などが開かれていました。瓢池には、大小2つの島があり、園内で2番目に大きな池です。
海石塔(かいせきとう)
海石塔は、高さが約4.1メートルの6重の塔で、瓢池に浮かぶ島の中にあり、紅葉シーズンには渋みのある美しさが見れます。
翠滝(みどりだき)
翠滝は、1774年(安永3年)、11代藩主治脩の時に作られた滝で、高さが約6.6メートル、幅が約1.6メートルの、自然の地形を生かした美しい滝です。
夕顔亭(ゆうがおてい)
夕顔亭は、1774年(安永3年)、11代藩主治脩によって建てられた茶室で、茶室の中に入ることはできないものの、当時と変わらない姿を見ることができます。
栄螺山(さざえやま)
栄螺山は、13代藩主斉泰が、霞ヶ池の底を掘った時の土で作った山で、山頂からは、霞ヶ池、蓬莱島、唐崎松などを一望できます。
獅子巌(ししいわ)
獅子巌は、兼六園を守る魔よけの石の一つで、百獣の王であるライオンに似ていることから、この名前が付けられました。
虎石(とらいし)
虎石は、兼六園の守る魔よけの石で、虎が前足を低くして吠えている姿に似ていることから、この名前が付けられました。
噴水(ふんすい)
兼六園の噴水は、日本で一番古い噴水と言われ、水の高さは約3.5メートル、動力を使わずに自然の水圧で、水を噴き上げています。
曲水(きょくすい)
曲水は、兼六園内に流れる川のことで、金沢市を流れる犀川の水を源泉とした、辰巳用水から水を引き、兼六園の美しい景観を作り出しています。
辰巳用水(たつみようすい)
辰巳用水は、第3代藩主利常が、土木工事の名人、板屋兵四郎に命じて作らせたもので、金沢城の防火・防衛力を高めるために作られました。
現在取材:
・兼六園、2018年10月20日、10月26日、10月30日、11月7日、11月24日、11月25日、11月30日、12月1日、2019年1月2日
参考文献:
・能登印刷出版部 「金沢謎解き街歩き」(実業之日本社,2015年)
・村上貢、宇佐美孝 「兼六園」(北國新聞社、2013)