
兼六園には、食事と甘味を楽しめる茶屋が、11店あります。
多くの茶屋で、金沢の郷土料理である治部煮(じぶに)をはじめ、うどん、そば、丼ぶり、定食などが食べられます。
また、あんころ、お団子、ぜんざい、金粉ソフトなどの甘味も楽しむことができます。
治部煮(じぶに)
治部煮は、江戸時代から伝わる金沢の郷土料理です。
治部煮の由来は、諸説あり、下記のように言われています。
- 前田家と交友のあった江戸時代の武将、高山右近(キリシタン大名)が伝えた。
- 豊臣秀吉の兵糧奉行だった、岡部治部右衛門が朝鮮から持ちかえった。
- 煮ている時に「じぶじぶ」と音がする。
- 江戸時代にキリスト教の宣教師が伝えたポルトガル料理の日本風。
小麦粉を付けた豚肉、すだれ麩(ふ)、野菜、舞茸などをダシと一緒に煮込み、風味にワサビを加えて食べる食事です。
治部煮は、治部煮そば、治部煮うどん、治部煮ラーメン、治部煮定食など、いろいろな種類があります。
お団子
お団子は、兼六園を代表する甘味で、多くの茶店で、食べることができます。
いくつかのお店では、オリジナルのお団子を提供しています。
あんころ
あんころは、あんころ餅とも言われ、あんこの中に小さな餅が入っている甘味です。
あんこを使った普通の「あんころ」や、白あん・栗あんを使った「三色あんころ」などがあります。
ぜんざい・おしるこ
ぜんざいとおしるこは、冬限定の甘味です。
金沢では、粒あんの汁にお餅が入ったものを「ぜんざい」、こしあんの汁にお餅が入ったものを「おしるこ」と呼びます。
金粉ソフトクリーム
金粉ソフトクリームは、日本の金粉シェア約100%を誇る金沢ならではの甘味です。
クリーム部分に金粉が降りかかってる金粉ミックス、全て金粉で覆われている黄金ソフトなどがあります。
現地取材:
・茶屋、2018年12月1日、2019年1月2日
参考文献:
・自然人.netコミュニティ、「治部・治部煮」
http://shizenjin.net/hokuriku_food/local-foods/file104.html(参照:2019/1/22)