
兼六園は、石川県金沢市にある、日本で最も有名な庭園です。
兼六園は、加賀藩主の前田家が代々にわたり作り上げたもので、総面積は、約11.4ヘクタール、3万4600坪の広い庭園です。
兼六園は、日本にある三名園のうちの一つで、国の特別名勝に指定され、ミシュランの観光版で三ツ星を獲得しています。
春先には、園内の420本の桜が咲く桜の名所となり、秋には、330本の落葉樹が鮮やかな色を付ける紅葉の名所となります。
三名園の一つ
兼六園は、岡山県にある後楽園(こうらくえん)、茨城県にある偕楽園(かいらくえん)とならんで、日本の三名園の一つです。
国の特別名勝に指定
兼六園は、国の特別名勝に指定されています。
芸術的・観賞的に価値が高い場所を名勝、名勝のなかでも、特に価値が高いものを特別名勝といいます。
兼六園のほか、富士山(山梨県)、上高地(長野県)、黒部峡谷(富山県)などが特別名勝に指定されています。
ミシュラン三ツ星
兼六園は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(観光版)で最高ランク三ツ星を獲得しています。
ミシュランは、レストランの格付けで有名ですが、グリーンガイドの歴史は古く、観光地を格付した本が、1926年に発売されています。
ミシュラン・グリーンガイドは、 訪問する価値がある自然、文化遺産などが紹介されていて、一ツ星、二ツ星、三ツ星まであり、三ツ星が最高ランクになります。
それぞれの星の定義は下記のとおりです。
- 一ツ星は、興味深い
- 二ツ星は、寄り道する価値がある
- 三ツ星は、わざわざ旅行する価値がある
ミシュランガイドはフランスで出版、日米欧を中心に、90ヵ国以上の国で販売されていることもあり、兼六園には、様々な国籍の外国人が訪れます。
桜の名所
兼六園は、桜の名所として知られていて、毎年、北陸地方及び石川県の、桜ランキングの上位に入っています。
兼六園には、約420本の桜の木があり、ソメイヨシノ約200本、ヒガンザクラ約80本、サトザクラ約50本、ヤマザクラ約40本、その他約50本が、春先に咲き乱れます。
紅葉の名所
兼六園は、紅葉の名所としても有名で、紅葉シーズンには、全国からたくさんの人が押し寄せます。
園内には、美しい紅葉が見れる落葉樹が、約330本あります。
イロハモミジ・ヤマモミジなどのカエデ科、黄色いイチョウモミジ・トチノキモミジ、赤色のハゼモミジ、黄色、虹色のサクラモミジなどが、秋の兼六園を飾ります。
参考文献:
・村上貢、宇佐美孝 「兼六園」(北國新聞社、2013)
・日本ミシュラン株式会社、「ミシュラングリーンガイド」
https://www.michelin.co.jp/michelin-guide/green-guide(参照:2018/1/19)