伝統工芸品

徳川幕府から幾度となく謀反を疑われながらも、幕府に服従した前田家が、天下を求めたのは、工芸品でした。

文化の才があった3代藩主利常は、平安時代の名品や茶道具、長崎から入る陶磁器、漆芸品、オランダのデルフト陶器などを収集しました。

工芸品

また、利常は、加賀藩の豊かな財源をもとに、他藩には真似のできない文化振興策を推進します。

芸術家・陶芸家の本阿弥光悦(ほんあみこうせつ)、画家の俵屋宗達(たわらやそうたつ)など一流の芸術家も招き、文化の基礎を築いたのです。

さらに、城内に御細工所(おしょざいく)を開き、京都と江戸から名工を指導者として招き、金工・漆工などの藩主用の工芸職人を養成しました。

工芸品

利常の影響を強く受けた5代藩主綱紀は、この御細工所を拡充、整備し、工芸職人が100人を超える規模になりました。

綱紀は、職人の秘伝の技を書物にまとめ、呼び名や産地などを記載しました。その数2,000以上と言われます。

今なお受け継がれている石川県の伝統工芸品は、御所細工に端を発し、発展してきたものです。

石川県の伝統工芸品については、こちらのページにも記載しています。
石川県立伝統産業工芸館

参考文献:
・能登印刷出版部 「金沢謎解き街歩き」(実業之日本社,2015年)
・石川県立美術館、「加越能の美術・加賀藩の美術工芸」
http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/about/old/siryo/10exhibi/09/regular_list_maeda.html(参照:2019/1/25)
・金沢市、「金沢の伝統工芸」
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/14186/1/2-Application-Jpn.pdf(参照:2019/1/25)
・JR西日本、「加賀百万石の城下町への旅」
https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/bsignal/08_vol_116/feature03.html(参照:2019/1/25)